ウクライナの著名作家で、戦争記録家でもあったビクトリア・アメリーナさんが、ロシア軍のミサイル攻撃で負傷し、病院で亡くなったことが明らかにされました。アメリーナさんは37歳でした。
ミサイル攻撃の詳細
アメリーナさんが負傷したのは先月27日、ウクライナ東部クラマトルスクでの事件でした。彼女はレストランで食事中にロシア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の攻撃を受けました。この攻撃による死者は彼女を含め13人に上ります。
アメリーナさんのライフワーク
アメリーナさんは1986年にウクライナ西部リビウで生まれ、2014年に初の小説を出版しました。以降、彼女は児童書の執筆にも力を注ぎ、その作品は多くの言語に翻訳され、国内外の文学賞の最終候補にも残りました。
最近ではノンフィクション作品の執筆に取り組み、戦時下の女性たちの生活を綴っていました。
アメリーナさんの最後の日々
アメリーナさんはロシアによる全面侵攻が始まって以降、人権団体「真実の猟犬」に参加し、ロシアによる戦争犯罪の記録に携わっていました。彼女は攻撃を受ける3日前に「戦争とは、すべてのニュースを追いかけたり、数キロ先で誰かの代わりに死んでいく隣人を思って泣いたり、もはやそうしたことができなくなるものだ。ただ、私は彼らの名前を、忘れずに覚えておきたい」とツイートしていました。
追悼行事と継承の取り組み
アメリーナさんの死後、ウクライナの首都キーウと彼女の出身地リビウで追悼行事が予定されています。さらに、ペン・ウクライナはアメリーナさんの取り組みを継ぐための方策を検討中です。
まとめ
ウクライナの著名作家であるビクトリア・アメリーナさんが、ウクライナ東部クラマトルスクでのロシア軍によるミサイル攻撃で亡くなったことが報告されました。アメリーナさんは37歳で、レストランで食事中に短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の攻撃を受けました。彼女は戦時下の女性たちの生活を描いたノンフィクション作品を執筆していました。また、ロシアによる侵攻以来、人権団体「真実の猟犬」に参加し、戦争犯罪の記録に携わっていました。