導入 – AIの新たなフロンティア
AI(人工知能)と言えば、現在の技術トレンドの中心と言っても過言ではありません。その中でも、大規模言語モデルはその最先端を走る存在です。今回は、Metaが発表した新たな大規模言語モデル、「Llama 2」についてご紹介します。
Llama 2の特徴
このLlama 2は、なんと最大700億パラメーターを誇ります。そのパフォーマンスは、OpenAIが開発した「ChatGPT」の3月1日版と互角だとMetaは語っています。つまり、これは極めて高度な自然言語処理能力を持つということです。
また、Llama 2は、70億、130億、700億パラメーターの3種類のモデルがあり、それぞれにはベースモデルとチャット向けに追加学習(ファインチューニング)したモデルが用意されています。どのモデルも最大4096トークンまで文脈を読むことができます。
利用方法と商用利用
Llama 2の最も注目すべき点は、商用利用が可能であり、しかも無料で提供されているということです。これはAI技術を活用しようとする企業や開発者にとって、大きなチャンスとなるでしょう。
ダウンロードはMetaが用意するフォームから行うことができます。名前、メールアドレス、国、組織名を入力し、利用規約に同意すれば、ダウンロードURLが送られてきます。これにより、MetaがGitHubで公開しているダウンロード用のスクリプトを用いて、Llama 2をダウンロードできます。
提供プラットフォームと未来の展望
MetaはLlama 2を、自社プラットフォームだけでなく、MicrosoftのAzure上でも提供する予定です。さらに今後はAWSやHugging Faceなど他のプロバイダーからも入手可能になるとのことです。
ただし、利用は無料ですが、Llama 2を利用する製品の月間アクティブユーザー数が7億人を超える場合は、Metaにライセンスを要求しなければならないとのことです。大規模なサービスを展開する企業は、この点を注意深く考慮する必要があります。
まとめ – AIの進化と新たな可能性
MetaのLlama 2は、大規模言語モデルの新たな可能性を広げています。無料で商用利用可能というその開放性は、AIを活用した新たなサービスやアプリケーションを生み出すための大きな機会を提供しています。AIの進化は止まることなく、その波は次なるフロンティアへと広がり続けています。