14日、大統領選挙が行われるトルコ。現職のエルドアン氏は物価の高騰や大地震の対応などで逆風にさらされ、選挙の結果次第では国際情勢にも影響を与える。
国内問題と外交政策のジレンマ
中東の力強いプレーヤーであるトルコは、14日に大統領選挙を控えています。現職のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、物価の高騰や今年2月の大地震への対応などで逆風にさらされています。その一方で、彼の外交政策、特に最近のウクライナ危機への介入は、一部で評価を得ています。
対立候補との一騎打ち
大統領選挙は、エルドアン大統領と最大野党のクルチダルオール氏の間で、事実上の一騎打ちとなっています。エルドアン大統領は、ウクライナからの農産物の輸出合意など、トルコの仲介外交の成功をアピールし、20年にわたる政権運営の実績を訴えています。一方、クルチダルオール氏はエルドアン政権の下での通貨安や物価高騰を批判し、大地震に対する初動対応の遅れや耐震基準を満たさない建物の建築を許可したことが被害の拡大をもたらしたと主張しています。
世論調査と選挙結果の予測
最新の世論調査では、クルチダルオール氏が僅かにリードしていますが、調査は都市部に偏っているため、エルドアン大統領の支持率が実態よりも低く見える可能性があります。接戦が予想されており、選挙の結果は国際情勢にも影響を与えるため、その行方が注目されています。
まとめ
トルコの大統領選挙は、国内外で非常に注目されています。エルドアン大統領の経済政策や地震対策への批判と、ウクライナ危機への対応などの外交政策の成功が、選挙結果にどのように影響するのか、また選挙結果がトルコの国内政策と国際関係にどのように影響を及ぼすのか、その行方が注目されています。また、エルドアン大統領の再選が阻まれた場合、中東地域や世界全体にどのような影響を及ぼすのか、その結果も見守られています。