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日本における「ルッキズム」の実態調査:差別経験者は約3人に1人

2023年04月20日

ルッキズムとは?

ルッキズム(外見至上主義)とは、容姿を理由に差別や偏見、不当な評価をする考え方のことです。世界的には近年、この外見重視の考え方を見直そうという動きが広まり、日本国内でも、各地で開催されていたミスコンが縮小傾向にあることが報じられています。しかし、日常生活において新しい思想はどこまで認知・定着してきているのか調査が必要です。

eltha by ORICON NEWSによる調査

eltha by ORICON NEWSは、20~50代の男女1000人を対象に、ルッキズムの実態と現在地について調査を実施しました。調査結果によると、「ルッキズムに基づく差別や偏見、不当な扱いを受けた経験」があると答えた人は34.9%で、約3人に1人がそのような経験をしています。

男女別の差別経験

男女別にみると、女性は39.0%が差別経験があり、男性は30.8%が経験があることがわかりました。女性の方が差別経験率が高いことから、女性に対する外見に対する期待やプレッシャーが高いことが示唆されます。

社会的影響

ルッキズムは、社会的影響も大きく、学校や職場での人間関係や、自己評価に影響を及ぼすことがあります。また、外見に対する過度の期待やプレッシャーは、メンタルヘルスの問題や摂食障害などの健康問題を引き起こすことがあります。

反ルッキズム運動

近年、ルッキズムに対する反対運動や、外見に対する偏見をなくするステレオタイプを打破する取り組みが行われています。さらに、多様な容姿や体型を肯定的に捉えるボディポジティブ運動も世界中で広がっており、日本でも注目を集めています。

現状と今後の課題

調査結果から、日本におけるルッキズムの現状が明らかになりましたが、まだまだ認知や理解が十分でないことも指摘されています。今後の課題としては、ルッキズムに対する啓発活動や教育、外見以外の価値を重視する風潮の醸成が必要とされています。

教育機関や企業の取り組み

教育機関や企業においても、外見に対する偏見を取り除く取り組みが求められています。学校では、生徒や教職員に対する外見に基づく評価や偏見を無くすための教育が必要です。また、企業では、採用や昇進、評価において外見に対する偏見を排除し、能力や実績を重視する風潮を作ることが重要です。

個人の意識改革

ルッキズムの根絶には、個人一人ひとりの意識改革が不可欠です。自分自身や他人の外見に対する評価や偏見を見直し、内面や能力を大切にする考え方を広めることが大切です。また、SNSなどでの外見に対する批判や評価を控えることも、ルッキズムの蔓延を防ぐ方法の一つです。

まとめ

ルッキズムは、現代社会において深刻な問題となっていますが、認知や理解がまだ十分ではありません。反ルッキズム運動やボディポジティブ運動の広がりを受けて、教育機関や企業、個人が外見に対する偏見を取り除く取り組みを行うことで、より健全で多様性を尊重する社会を目指すことが重要です。