人工妊娠中絶のための飲み薬「メフィーゴパック」が厚生労働省の薬事分科会で製造販売の承認が了承される見通し。
初の経口中絶薬、日本で承認へ
21日、厚生労働省の薬事分科会は、人工妊娠中絶のための飲み薬「メフィーゴパック」について、製造販売の承認を了承しました。これにより、近日中に厚労相が承認する見通しとなり、国内では初の経口中絶薬が登場することが予想されます。メフィーゴパックは、世界で70以上の国と地域で承認され、世界保健機関(WHO)によって安全な方法として推奨されている薬です。
手術以外の選択肢が増える
承認されれば、中絶処置が可能な資格を持つ医師に限り使用が許可されることになります。これによって、従来の手術による方法以外の選択肢が増え、より多くの女性にとって利便性が向上することが期待されます。ただし、分科会では緊急時に対応できる体制が整っていることを前提として承認を了承しています。
入院が可能な施設での使用が求められる
当面の間、入院が可能な施設に限り、メフィーゴパックの使用が認められることになりそうです。また、外来の場合は中絶が確認されるまでの間、院内待機をすることが求められています。
販売数と使用数の報告が義務付けられる
流通や使用の状況を管理するため、製造販売業者と医療機関は、毎月販売数と使用数を都道府県医師会に対して報告することが決定されました。これにより、適切な運用が行われることが期待されます。
まとめ
日本で初の経口中絶薬「メフィーゴパック」が厚生労働省の薬事分科会で製造販売の承認が了承される見通しです。承認されれば、手術以外の選択肢が増え、女性の利便性が向上することが期待されます。ただし、使用は条件付きで、当面は入院が可能な施設でのみ認められ、販売数と使用数の報告が義務付けられることになります。