Googleが新型AI「Bard」のアップデートを発表しました。これにより、画像対応、コーディング機能、アプリの統合などが強化され、日本語と韓国語にも対応するようになりました。これは、OpenAIのChatGPTと競合する形の生成型AI(Generative AI)とテキストチャットによる会話型AIサービスで、より高度な情報提供とユーザー体験を目指しています。
Bardの進化:コーディングからクッキングまで
Bardは、「おいしい卵焼きを作るためのコツを教えて」や「夏休みの自由研究のアイデアを出して」といったユーザーの質問に対して、アイデアやレシピなどを答える能力を持っています。従来のGoogle検索とは異なり、Bardは単にWebサイトや画像を表示するだけでなく、AIが直接回答を提供します。この機能は、生産性を高め、アイデアを加速するための新たな“パートナー”として提案されています。
Bardのパワーアップ:最新の言語モデルと多言語対応
Bardの大規模言語モデル(LLM)は最新の「PaLM 2」に移行し、高度な数学や推論スキル、コーディング能力などが強化されました。PaLM 2は、100以上の言語にまたがる多言語テキストをより多く学習し、ニュアンスの異なるテキストを理解、生成、翻訳する能力が大幅に向上しました。
Bardとコーディング:未来の開発パートナー
PaLM 2では、コーディングについても強化が図られています。大量の公開ソースコードデータセットで事前学習を行った結果、PythonやJavaScriptなどの主要なプログラミング言語に加えて、Prolog、Fortran、Verilogといった特殊なコードも生成できるようになりました。これにより、コーディングはすでにBardで最も人気のある機能の一つとなっています。
まとめ
Googleの新AI「Bard」のアップデートは、会話型AIサービスの新たな可能性を開くもので、さまざまな言語対応、コーディング機能の強化、そしてユーザー体験の向上といった点で注目に値します。これらは、AIが単なる情報提供者から、生産性向上のパートナーやクリエイティブな思考の助けとなる存在へと進化していくことを示しています。Bardの進化は、これからのAIと人間の関係性の未来像を描き出すものであり、その可能性は無限大と言えるでしょう。