米モンタナ州のジアンフォルテ知事は、17日、中国系動画共有アプリ「TikTok」の州内での事業を禁止する法案に署名した。これは全米で初めての同アプリの禁止である。
モンタナ州、TikTok禁止へ
モンタナ州は、2024年1月1日からTikTokの州内での提供を禁止する法案を成立させました。この法律は、アプリストアによるTikTok提供を州内で禁止するもので、違反した場合、TikTok、Apple、Googleは違反行為1件につき1日当たり1万ドルの罰金が科される可能性があります。ただし、個人ユーザーには罰則は課されません。
訴訟の可能性
この法律を巡っては、訴訟が見込まれています。TikTokは、法的措置を計画しているかという質問には回答していません。また、AppleとGoogleは現時点でコメントをしていません。
モンタナ州民を守る取り組み
ジアンフォルテ知事は、この法律を通じて、「中国共産党の監視からモンタナ州民を守る」という優先課題への取り組みが前進すると述べました。
TikTokの反論
一方、中国のByteDance傘下のTikTokは声明で、アプリを違法に禁止することで、表現の自由を保障する合衆国憲法修正第1条の権利を侵害していると主張し、州内外のユーザーの権利を擁護していくと表明しています。
まとめ
モンタナ州がTikTokを禁止する法案に署名したことで、アプリ利用の自由と個人のプライバシー保護のジレンマが浮き彫りになっています。今後、他の州や国でも同様の法律が検討されるかどうか、注目が集まります。