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進歩と伝統:同性カップルの神前結婚と日本の神社

2023年06月04日

進歩的なステップ:同性カップルの神前結婚

尼崎市内の神社で起こった特別な出来事をご覧ください。そこで、同性愛者のカップルが神前で結婚式を挙げました。これは、日本の神社での同性結婚が非常に稀であることを考えると、非常に進歩的なステップと言えます。

この結婚式を挙げたのは松浦慶太さんと桜井英哉さん、兵庫県尼崎市に住むゲイのカップルです。彼らは指輪を交換し、「受け入れてくれた神社には感謝しかない」と述べました。しかし、結婚式の数日前には、神社に対して匿名の電話が寄せられ、彼らの結婚式に対する否定的な感情が露わになりました。

神道と同性愛:伝統と現代の交差点

一方、大多数の神社は、神事の本来の前提が男女の結婚であるとし、同性結婚を受け入れていません。神道関係者たちは、祝詞の中に古事記の「国生み神話」が含まれると説明し、これが同性結婚を認めない理由の一部であると述べています。

しかし、神社本庁は、神道には同性結婚の是非を示す教義や経典が存在しないとの立場を明確にしました。同庁は「受け入れるかどうか、新しい形式を作るかどうかは、それぞれの神社の判断になる」と述べ、各神社に裁量を与えました。

幸せの共有:同性カップルの神社での挙式

松浦さんと桜井さんの神社での結婚式は、一部の神社が同性愛を受け入れるようになったことを象徴しています。その一方で、大多数の神社がまだ同性愛を受け入れていない現実も忘れてはならない。

尼崎市の「パートナーシップ宣誓制度」を利用した二人は、これが法的な結婚ではないことを理解しています。しかし、彼らにとって、公式な儀式を通じて愛とコミットメントを宣誓できることは非常に重要でした。

結婚式に対する公的反応

全国約10カ所の神社に取材したところ、多くが同性結婚の受け入れについて否定的な反応を示しました。「前例がないから検討したことがない」とする声が多く、その一方で「時代の流れもあり、神社界全体の課題ではある」ととらえる神社も存在していました。

東京の明治神宮では、受け入れの可否については神社本庁の見解を踏まえ、有識者も交えて検討していきたいとの意向を示していました。これは、神社の一部が同性愛者への対応を見直していることを示しており、これが全国的な変化の先駆けになることを願っています。

最後に:同性愛者への理解と受け入れを求めて

松浦さんは中学生の時に自分がゲイであることに気づきました。その時、彼は「結婚ができない、家族を持つことができない、一生を孤独に過ごさなければならない。世界中の誰にも受け入れられない存在だと感じていました」と述べています。しかし、今、彼は大切なパートナーと結婚式を挙げ、家族や友人、地域の人々に認められ、神様から祝福されています。

彼の物語は、社会全体が多様な性への理解と受け入れを深めることの重要性を示しています。古代の伝統と現代の価値観が交差する神社は、その理解と受け入れの現場となり得ます。そして私たちは皆、その理解と受け入れの一部となるべきです。