価格の3倍以上に！
横須賀刑務支所で製造されている固形せっけん「ブルースティック」が、通販サイトを通じて定価の3倍以上で転売されているとのことです。この人気せっけんは「泥汚れがよく落ちる」ことで評判で、常にロングセラー商品となっています。しかし、新型コロナウイルスの影響により、生産量が減少した結果、転売の対象になってしまったようです。
販売制限を設けて
販売する公益財団法人「矯正協会」は、購入制限を設けて買い占め対策をとっています。定価は3本セットで400円（直販サイトは3本組み2個セットで800円）で、昨年度は約4万9千セット（約15万本）が売れました。全国の刑務所作業製品の中でも、売り上げトップの人気商品となっています。
転売価格は最高1300円前後
現在、大手の通販サイト上でブルースティックは、最高で1300円前後と定価の3倍以上で転売されています。製造数が減少した背景には、新型コロナウイルスの影響により刑務所の工場作業が制限されていることがあります。
困っている声も
買い占めが始まった結果、販売元の「キャピックショップなかの」（東京都中野区）には「買えなくて困っている」という声が届くようになりました。これを受けて一時的に購入制限が「1家族2セットまで」に制限され、現在でも「6セットまで」とされています。直営サイトでも、「購入は1日1回、1セットまで」と制限されています。
ブランドが損なわれる可能性
矯正協会の桜井智・刑務作業協力事業部副部長は、高額での転売について「安い、品質がいい、というのがキャピック（刑務所作業）製品。高値で流通してしまったら、ブランドが損なわれてしまうので認められない」と述べています。法的には問題がないものの、ブランドイメージを守るために、引き続き対策を講じていく見込みです。