豊昇龍の初優勝
ギリシャの関脇、豊昇龍(24歳、立浪部屋)が相撲の舞台で初めて優勝しました。彼はこの舞台で西前頭17枚目の伯桜鵬(宮城野部屋)を破り、優勝決定戦で西前頭9枚目の北勝富士(八角部屋)を押し出しで下して賜杯を獲得しました。初土俵から33場所での優勝はスピード記録として9位にランクインしました。立浪部屋からの優勝は、1968年春場所の若浪(元小結)以来55年ぶりのことで、豊昇龍はモンゴル出身力士として10人目の優勝力士となりました。直近3場所で33勝を挙げた豊昇龍は、大関昇進もほぼ確定的となりました。
優勝後の反応
優勝を手にした豊昇龍は、涙をこらえきれずに感情を露わにしました。表彰式のインタビューでは、「泣いちゃったですね。すごくうれしくて我慢していたんですけど止まらなかったです」と、その感情を率直に表現しました。
大関昇進
豊昇龍の大関昇進はほぼ確実となり、今場所で12勝を挙げれば直近3場所で33勝となります。取組後、佐渡ケ嶽審判部長(元関脇・琴ノ若)が八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を検討する臨時理事会の招集を要請し、これにより豊昇龍の昇進は事実上決まりました。
モンゴル出身力士と立浪部屋の優勝
豊昇龍の優勝は、モンゴル出身力士としては10人目の快挙で、立浪部屋からの優勝は7人目となりました。また、1999年2月に現師匠が部屋を継承して以来初めての賜杯獲得となります。
朝青龍の甥としてのキャリア
元横綱・朝青龍の甥として入門時から注目されていた豊昇龍は、レスリングの留学生として来日し、相撲への道を選びました。叔父との相談を経て相撲への転向を決断し、今場所前には約4年半ぶりに母国モンゴルへ帰郷し、直接指導も受けました。
豊昇龍の未来
豊昇龍の優勝は、彼の将来への期待を一段と高めました。彼のパフォーマンスは、自身の栄誉だけでなく、立浪部屋、そしてモンゴルの力士全体にとっても大きな意義を持ちます。今後の豊昇龍の動向から目が離せません。